目的で探す

LANGUAGE
ココカラMAPボタン
LANGUAGE
所により曇り

沖縄本島の天気

気温
17℃
投稿日:2026/03/06

クマノミとイソギンチャクの不思議な関係

  • 沖縄本島

解き明かされた海のふしぎ

クマノミとイソギンチャクの不思議な関係。

沖縄の海でひときわ人気者のクマノミ。ふわふわ揺れるイソギンチャクの中を、まるでお家のように出入りする姿は、ダイバーにもスノーケラーにもおなじみです。けれど、あの光景には大きな「なぜ?」が隠れています。でも実は、イソギンチャクの触手には“毒針”があり、普通の魚が触れると刺されてしまいます。では、なぜクマノミだけは平気なのか――。
100年以上謎とされてきたこの問いに、沖縄科学技術大学院大学(OIST)の研究チームがついに答えを見つけました。

写真:Marleen Klann 写真:Marleen Klann

沖縄の青い海でクマノミに出会ったら、その小さな体に隠された「100年越しの科学のロマン」を、ぜひ思い出してみてください。

ポイントは「透明マント」みたいな粘液の秘密

最新の研究でわかったのは、クマノミの体を覆う“粘液”に秘密があるということ。
この粘液には、シアル酸という糖の一種がほとんど含まれていません。実はイソギンチャクは、このシアル酸を“敵のサイン”として認識し、刺胞(毒針)を発射します。ところがクマノミの粘液はシアル酸が極端に少ないため、イソギンチャクから見ると「自分と同じ仲間」に見えるのです。まるで透明マントをまとっているように、イソギンチャクに気づかれず安全に暮らせるというわけです。

大人になるための「魔法」の切り替え

実は、クマノミも生まれたばかりの仔魚(しぎょ)の頃はシアル酸を持っており、うかつに近づくと刺されてしまいます。しかし、成長して特徴的なオレンジ色の体色と白い縞模様が現れる「変態」の時期になると、不思議なことに粘液中のシアル酸が減少し、安全にイソギンチャクの懐(ふところ)に入ることができるようになるのです。

守り合う、究極のパートナーシップ

この共生関係は、クマノミが身を守るためだけのものではありません。クマノミはイソギンチャクに栄養を運び、天敵から守る役割も果たしています。

資料提供 沖縄科学技術大学院大学(OIST)

その他の記事

Arrows