平安座島
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海中道路の玄関口。石油基地と伝統行事の島
平安座島は、海中道路を通って渡ることができる離島四島の玄関口です。アメリカ統治時代に石油関連の備蓄基地として整備された巨大な白いタンク群が立ち並ぶ景観は、平安座島のドライブコースの見どころの一つです。
平安座島は、地元で「ヘンザ」または「ヒャンザ」と呼ばれており、地名の由来には「干潮」を意味する沖縄方言に由来する説や、平家の落人が島に安徳天皇を祀ったという伝説にちなむ説があるとされています。琉球最古の歌謡集「おもろさうし」には「ひやむざ」と記されており、江戸幕府が諸大名に命じて国ごとに作らせた「正保国絵図」には「平安座(ヒヤンザ)嶋」と見られます。また、ペリー関連の地図や記録にも、平安座島に関する表記が残されています。
平安座島は、海中道路を通って気軽に行ける離島の人気の釣りスポットとしても知られています。島の南端、浜比嘉島へ渡る浜比嘉大橋のすぐ横に位置する平安座漁港には複数の堤防があり、堤防釣りや港内での釣りを楽しむことができます。釣れる魚類は、タマン、ガーラ、カーエー、チヌ、アオリイカなどです。漁港内では看板を確認し、釣り禁止や立ち入り禁止の場所に入らないよう、ルールに従って行動する必要があります。近年は釣り人のマナー低下により、港内での釣りを禁止する漁港も増えつつあるため、マナーを守って楽しみましょう。
平安座島は伝統行事の島としても知られています。中でも「サングヮチャー」は、島最大の行事として盛大に行われます。サングヮチャーは、旧暦3月3日の浜下りを起点に、3日間かけて行われる行事で、浜下りと豊漁・漁の安全を祈願する祭祀が融合したものです。初日には、御馳走を広げて海難事故で亡くなった先祖を供養するドーグマチーが行われます。2日目には、女性神人が豊漁大漁を祈願する「トゥダヌイュー」の後、「ナンザモーイ」という豊漁祈願の行事が行われます。「ナンザモーイ」では、平安座島の東の沖合約500mにある岩「ナンザ」を目指し、大きな魚型の神輿を担いで道ズネー(パレード)が行われます。島外の人も神輿を担いで参加することができます。3日目は、以前は東西両方から干潟に押し寄せて遊ぶ「チナアギモーイ」が行われていましたが、現在は自治会館での祝宴に代わっています。
平安座島のほぼ中央の最も高い所には「平安座西グスク」があります。このグスクは、勝連城主・浜川按司の次男、高花按司の居城だったという伝承もあります。グスク内には祠があり、現在も年4回、ノロや神人がグスクに登って島の安泰を祈願する「御嶽廻り」が続けられており、神域「平安座の森城」として大切に守られています。「平安座西グスク」は、1995年6月14日にうるま市の文化財に指定されました。


